パルは、「バナーバレット」や「バルサラ」「アミウ」などの企画・製造・卸を行うマーキュリーデザインと、約20店舗の専門店事業を行うメイウッドの両オーナーである廣瀬貴士・社長から、過半数の株式を取得し、子会社化した。マーキュリーデザインとメイウッドの売上高計は、2015年2月期で約20億円。
マーキュリーデザインの前身は廣瀬社長が手掛けたミニマム社で、「ミニマム」などをワールドに売却して、新会社として01年にマーキュリーデザインを設立。さらに、07年には、オンワード樫山と小売り販社としてメイウッドを合弁で設立したが、意見の相違から、廣瀬社長が株式を買い戻して独資で展開してきたという経緯がある。
このほどのパルによる株式買収は、マーキュリーのモノ作りやブランディング、企画などのソフト力を高く評価したもの。一方、マーキュリーデザインおよびメイウッドとしても、製造・小売りのノウハウを持つパルのバックアップにより、出店や新規事業などを積極化できるとして、合意に至ったという。