ファッション

ヤマト インターナショナルが「エーグル」契約を早期終了 売上高の25%失う

 ヤマト インターナショナルは5月26日、フランス発のアウトドアブランド「エーグル(AIGLE)」のライセンス契約を2017年2月28日で終了することを発表した。契約満了予定だった18年12月31日を繰り上げて事業展開を早期終了する。契約終了の理由について同社は「今後のビジネス戦略の見直しを図る中期構造改革の一環」としている。17年3月からはラコステ ジャパンがライセンシーを引き継ぐ。仏エーグル社と仏ラコステ社はスイスに拠点を置くマウス・フレール・グループの傘下という関係からスムーズな移管ができると判断した。

 「エーグル」は1993年からヤマト インターナショナルが仏エーグル社とのライセンス契約に基づき、国内販売を開始した。直営店26店、アウトレット店14店、コーナー店29店舗を展開し(今年2月時点)、売上高は約50億円(弊紙推定)と同社の25%を占めている基幹ブランドだ。

 同社は数年前から続く中期構造改革を加速しており、同日付で45歳以上の正社員を対象とした40人程度の早期退職募集を実施すると発表した。また東京・平和島にある東京本社ビルの過半および大阪本社、大阪の倉庫などを賃借物件に改め、減損処理を行うことも明らかにした。早期退職の実施とあわせて特別損失約34億円を計上するため、16年8月期業績予想を下方修正し、最終損益33億円の赤字(期初予想は1億5000万円の黒字)を見込む。

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