ファッション

「イセタンハウス」がブランド発表 「モンクレール」「マルニ」「A.ワン」が名駅地区初出店

 三越伊勢丹ホールディングスは、3月9日に開業する大名古屋ビルヂングに出店する「イセタンハウス(ISETAN HAUS)」のブランドラインアップとフロア構成を発表した。「モンクレール」「マルニ」「アレキサンダー ワン」が名駅地区に初出店。自社ではタータンをコンセプトにした新ブランド「イセタン タータン」や、日本の良いものと日本の感性を融合させたオリジナル雑貨ブランド「ニッポッピン」などに加え、体と心の充足をテーマにした「ウェルビーイングスポーツ」コーナーなどをデビューさせる。自主編集売り場やオリジナル商品などの独自性売り場・商品は全体の4割を超えるという。編集方針は、「百貨店の商品分類の枠を超えたライフスタイル提案」(田代直子エリア・チャンネル事業統括部中小型店事業部計画推進担当部長)だ。

 グランドフロアである1階の「レディスファッション」は"モード「装」"をテーマに、高感度なファッションを中心に、"なりたい自分"になるための洗練されたモードファッションを提案する。「グランドフロアなのでイメージを露出していきたい。横から見るとミッドランドスクエア、『プラダ』などブランドが立ち並ぶので、強みのモードを打ち出していきたい」と田代部長。

 インターナショナルデザイナーズには名駅初出店となる「モンクレール」「マルニ」「アレキサンダー ワン」をウィメンズ・メンズの複合ショップとして出店。レディスの「スリーワン フィリップ リム」「カルヴェン」「エミリオ プッチ」も軒を並べる。

 自主編集セレクトショップの「リ・スタイル」には「アクネ ストゥディオズ」「アカネ ウツノミヤ」「アキラナカ」「セドリック シャルリエ」「シャルル アナスタス」「クリストファー ケイン」「コー」「アーデム」「ハイク」「ジュリアン デイヴィッド」「ルール ロジェット」「ルーガ」「メゾン キツネ」「マメ」「MSGM」「ヌメロヴェントゥーノ」「オランピア ル タン」「ロシャス」「セルフポートレート」「トーガ」などを集める。

 ウィメンズグッズでは、ハンドバッグのプライベートブランド「ナンバートゥエンティーワン」や「マスターピース×ナンバートゥエンティーワン」「ディスコードヨウジヤマモト」が名古屋初登場。「バーバラ リール」「MZウォレス」「ロベルタ ピエリ」などを展開。婦人靴では「エイティーズ」「ラグ&ボーン」「ケンゾー」「ニュウニュウ」「ユナイテッドヌード」「AMB」「ザ モーメント ナンバートゥエンティーワン」などを扱う。婦人雑貨では「ファリエロ サルティ」「メゾンミッシェル」「ケイタマルヤマ」「アシーナ ニューヨーク」「モディスト」などをラインアップする。

 2階「メンズ&レディスファッション」のテーマは"ウェルビーイング「健」"で、心と体の両面の充足をテーマに、ファッションを通じて健康的で豊かなライフスタイルを提案するフロアとした。自主編集型の「レディ フォア ザ ウィークエンド」では、「女性として、妻として、母として、見事に生きる洗練された女性に、より豊かな日常のファッション・ライフスタイルを提案する編集ショップ」として、コンテンポラリーブランドやスーパーフードなども展開する。伊勢丹のアイコンであるタータンを通じて、暮らしに彩りや工夫、遊び心を提案する新ブランド「イセタンタータン」もデビューする。

 ファッションでは「アメリカーナ」「ビューティフル ピープル」「ベイジ」「ビリティス・ディセッタン」「エリン」「フローレント」「カオン」「ラウラ」「ラドロー」「ミュラー オブ ヨシオクボ」「ミュベール」「レキサミ」「サクラ」「タロウホリウチ」などをピックアップ。

 ライフスタイルカテゴリーでは「アディダス バイ ステラ マッカートニー」「ブルーバード ブルバード」「コーヘン」「フランク&アイリーン」「ジェームス パース」「リタジーンズトウキョウ」スーパーフードの「サンフード」、洗剤の「ザランドレス」、高性能ミキサーの「バイタミックス」、オリジナルの「レディ フォー ザ ウィークエンド」などをそろえる。

 ジュースバー「レディ フォア ザ ウィークエンド バー ウィズ スカイハイ」では、ボウルメニューやサラダも提供し、OLのランチ利用も期待する。

 メンズでは、エレガント、ワーク、リラックスの3スタイルをテーマに、自分らしく生きる男のためのワードローブを編集した自主編集ショップ「メンズクローゼット」として、「エアディム」「L.B.M.1911」「フィナモレ」「インコテックス」「PT01」「ストーンアイランド」「MHL.」「ラグ&ボーン」「V::ルーム ネイビー」「ジェームス パース」「フランク&アイリーン」「フリーシティ」「ヨシノリコタケ」などを扱う。

 メンズ&ウィメンズのスニーカーショップ「キックザシティ」も目玉の一つだ。伊勢丹新宿店メンズ館のポップアップでも好評だったため、昨年12月に出店した東京・丸の内のイセタンサローネメンズに続く2号店として出店。ウィメンズは初めて扱うことになる。「アディダスオリジナルス」「ナイキ」「プーマ」「リーボック」「コンバース」「ディアドラヘリテージ」「ディアドラスポーツ」「パトリック」「スプリングコート」「ウォルシュ」「ヒュンメル」「パラディウム」「ジェイソン マーク」「スペルガ」などを集積する。

 新業態として開発した「ウェルビーイングスポーツ」にも力が入る。「"健康的な生き方=ウェルビーイング"として、新しいスポーツのカタチを表現した、百貨店初、名古屋地区でも初となる編集ゾーンを開発した」と田代部長。「ノハラ バイ ミズノ」「SN スーパーナチュラル」「スノーピーク」、自転車の「ナリフリ」。さらには、運動後や就寝時などに効果を発揮するという機能性ウエアを展開する「リカバリーラボ プロデュースド バイ ベネクス」などを展開。「地域と連携しながら、イベントと連動したり、コミュニティーを形成したい」という。

 地下1階は、"ディスカバー「発」"をテーマに、婦人雑貨やコスメを集め、驚きや発見、潤いのある生活を提案する。「地下鉄とつながる圧倒的な交通量の地下1階は雑貨を中心に展開する。約30ブランドをブランドごとではなく、ブランドを超えて比較購買してもらえる環境を作った。『イセタンミラー』のような、第三者的な自社雇用の人材が説明することで、ブランドを超えた買い物ができる」と田代部長。目玉は、約300本をそろえたリップバーだ。

 新業態「ニッポッピン」では、「日本の良いもの」と「日本の感性」をフュージョンさせたオリジナル雑貨ブランドで、デジタル技術を駆使してファッション雑貨から生活雑貨、趣味雑貨までを「モノ作りの力とモノ語りの力で提案していく」という。「さまざまなジャンルのクリエイターやキャラクターとコラボして新しい価値を提供していく」として、ポップカルチャー系では「進撃の巨人」や「ちはやふる」「キャンディガール」などと協業。服部一成や鈴木直之、角田純、できやよい、川内倫子などアーティストコラボも決定している。

 店舗環境については、「伊勢丹の価値を凝縮した『新たな価値の結晶』を表現した"イセタンクリスタル"をコンセプトとした。インテリアとアートを融合させ、高感度な名古屋エリアのお客さまの感性に応えたい」という。アートディレクションには名和晃平/サンドウィッチを起用。インテリアディレクションは上垣内泰輔(丹青社)、デザインは丹青社が担った。

 「イセタンハウス」は同社が顧客接点の拡大のために進める「中小型店戦略」の一環で、中型ファッションセレクトストアの1号店。地下1階〜地上2階の3フロアで、営業面積は3000平方メートル。同グループでは名古屋・東海地区で名古屋三越栄店、星が丘店、ファッションビルの「ラシック」、MIプラザ各務原店・常滑店を展開しており、MIカードの実績では、1万人以上が伊勢丹新宿店で計1億8000万円の買い上げがあるといい、グループでの連携を図りながら、新規顧客も獲得していく。

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