三越伊勢丹は、プライベートブランド(PB)「ビーピーキューシー(BPQC)」を2014-15年秋冬コレクションから刷新し、地域店向けPBとして強化する。ムラカミカイエ・シモーネ代表をクリエイティブ・ディレクターに迎え、ブランドコンセプトから展開アイテム、商品デザイン、売り場環境やeコマース、パッケージ、ロゴまで全てを見直す。
「BPQC」は、元伊勢丹バイヤーの故・藤巻幸夫氏の主導で2000年に伊勢丹新宿店地下2階でスタート。08年にショップとしてはクローズし、12年春夏から基幹3店舗以外の地域店向けPBとして再始動していた。
2014-15年秋冬は「上質を知る人に向けたニュー・スタンダード」をキーワードに、43アイテムを発売。18色のカシミアマフラー(9720円)ストール、15色のドライビングシューズ(1万4040円)、16色のスーパーファインメリノウールのラウンドネックカーディガン(1万692円)などスタンダードアイテムをカラーバリエーション豊かに揃える。
三越伊勢丹とは別にeコマースサイトを立ち上げてブランディングにつなげたり、商品特性を書いた紙箱に入れて陳列することで接客なしでも買い物がしやすい環境を整えたりなど、販売方法やプロモーションも新しくなる。
「ブランド誕生由来のコンセプトである"良質適価、かつ高感度"という先進性はそのままに、全てを今の時代に合わせモディファイした。ファッションを知り尽くした百貨店が提供する"スタンダード"とは何かを突き詰め、形にした」とムラカミ代表。
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