ファッション

アルマーニがファーフリーに 毛皮の使用を廃止

 アルマーニ グループ(ARMANI GROUP)は2016‐17年秋冬コレクションから全ブランドにおいて毛皮の使用を廃止する。米国動物愛護協会(以下、HSUS)および毛皮に反対する国際連盟(以下、FFA)との合意の下の決断だ。

 ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は「アルマーニ グループが、コレクションにおいて毛皮使用の廃止を確約したことをうれしく思う。長年にわたる技術の進歩によって、私たち人間が動物に対して行ってきた残虐な行為を別の方法に替えることができた。環境や動物を守るという課題のわが社の意向を反映し、大きな一歩を踏み出す」と語った。

 ヨー・ヴィンディング(Joh Vinding)FFA代表は「アルマーニの毛皮使用の停止はデザイナーや消費者が動物虐待に手を貸すことなく、自由な創造とぜいたくをもたらす。アルマーニは何十年もの間、ファッション界における流行の仕掛け人であり、今回の決断はファッションの未来を示している」とコメントした。

 アルマーニグループは以前からラビットファーの使用で非難を受けていた。2009年には動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)のサポーターが台北にある店舗の前で「アルマーニ:ファーには命が奪われている」の文字を入れた棺のオブジェにマネキンを入れて抗議した。

 HSUSはアルマーニの決断を受け、今後もファーフリー(毛皮を使用しない)に踏み出すデザイナーが増えることに期待する。なお、他に「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「カルバン クライン(CALVIN KLEIN)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」もファーフリーを掲げている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。