カルバン・クラインを傘下に置くPVHコープはまもなく、「カルバン・クライン コレクション」のクリエイティブ・ディレクターにラフ・シモンズ前「ディオール」アーティステック・ディレクターが就任することを正式に発表するようだ。ラフが「ディオール」と結んだ半年間の競業避止義務契約が満了する8月初めのタイミングで正式発表を行うと考えられている。
5月にはフランシスコ・コスタ「カルバン・クライン コレクション」ウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターとイタロ・ズッケーリ同メンズ・クリエイティブ・ディレクターが退任しており、同社は新たなクリエイティブ・ディレクターを迎える準備を整えているようだ。ラフも7月中にニューヨークに拠点を移し、すでに同社の会議に参加しているという。ラフのデビューコレクションは2017-18年秋冬に披露される可能性が高い。
「カルバン・クライン」によるラフ抜擢は昨年の秋からウワサされていた。PVHコープのエマニュエル・キリコ会長兼最高経営責任者はこれまでコメントを控えていたが、6月の年次総会では「ブランド全体の方向性を、ひとつのクリエイティブな視点のもとに統一する」と話している。また、創業デザイナーのカルバン・クライン本人も、「次のデザイナーが誰なのかは、契約があるから話せないが、業界全体が分かりきっていることだ」とコメントしている。
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訳 山河清礼奈