「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」を擁するインディテックスの2016年度上半期(2~7月期)決算は、増収増益だった。売上高は前年同期比11%増の104億7000万ユーロ(約1兆1830億円)で、営業利益は同7%増の12億6000万ユーロ(1423億8000万円)。業態別では、「ザラ」と「ザラ ホーム」がそれぞれ同13%増と同17%増と2ケタ成長を記録し、「ベルシュカ」や「マッシモ デュッティ」「オイショ」などは1ケタ成長だった。ライバルの「H&M」などを手掛けるへネス・アンド・マウリッツは、直近の第3四半期で売上高が同7%増、営業利益が同6%増と1ケタ成長にとどまっていた。インディテックスは、8月から9月18日現在の売り上げも、同13%増で推移しているという。
インディテックスのパブロ・イスラ会長兼最高経営責任者(CEO)は、下半期には新たなグローバルECがオープンすると話し、本年度中には11の市場でオンラインストアをオープン予定。「主力は今も実店舗だが、オンラインを急速に拡大中だ。その分、実店舗の出店はペースダウンする」と話す。
ただ本拠スペインのア・コルーニャには、これまでとは異なるフラッグシップをオープン予定。広さおよそ2400平方メートルの旗艦店は5層構造で、最新のファッション・コンシャスな商品を並べる。ビルの外観はそのままに、内装には大きなガラスを採用。環境にも配慮した店舗のようだ。