エディ・スリマン(Hedi Slimae)が「サンローラン(SAINT LAURENT)」を手掛けるケリング(KERING)と、後任のアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)による新生「サンローラン」をレポートしたメディアにキレている。
まずケリングについては、すでに競業避止義務契約をめぐりパリ商事裁判所に訴えを起こし、同裁判所はケリングに1300万ドル(約13億1300万円)の支払いを命じているが、エディは今回さらに約200万ユーロ(約2億2600万円)の賠償金の支払いを求めているよう。退任に際してさまざまな契約不履行があったと主張しているようだ。さらに彼は、「サンローラン」のクリエイティブ・ディレクターに就任する際、受け取ることを約束されていた株式の譲渡も要求。その比率などは明らかになっていない。これに対し、ケリングはまず1300万ドルの支払いについては上訴する意思を表明している。追加の200万ユーロと株式については、コメントしていない。
一方これとは別にエディはアンソニーが新生「サンローラン」で「エディは決して使わなかった『YSL』のロゴを復活させた」と報道されていることに対してツイッター上で反論。今まで自分も「YSL」のロゴを使ってきたとランウエイショーのステージやスタジオの外装、ショップのデザイン、バッグやアクセサリーに施したロゴなど、20以上の画像付きツイートを投稿した。