ゴールドウインの2016年4~9月期は、売上高が前年同期比1.7%増の264億円、営業利益が同59.3%増の6億8300万円、経常利益が同13.8%増の8億6900万円、純利益が同103.8%増の5億9100万円だった。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」をはじめとした直営店出店によるリテール売上の拡大、返品や値引きなどの販売ロス削減によって粗利率が1.7ポイント改善したため、大幅な増益となった。
部門別ではアスレチック事業が「チャンピオン(CHAMPION)」ブランドの事業譲渡によって約20億円減収となり、売上高が同18.8%減の78億円だったものの、「ザ・ノース・フェイス」「ヘリ―ハンセン(HELLY HANSEN)」を擁するアウトドア事業の売上高が同17.2%増の158億円と2ケタ成長したことで、増収増益となった。
通期では売上高が前期比0.9%減の592億円、営業利益が同5.7%減の29億円、経常利益が同5.5%減の39億円、純利益が同11.0%減の30億円を見込む。
西田明男・社長は、アウトドア事業の好調要因について「商品を前倒しで店頭投入しているのが上手くいっている。われわれの商品は嗜好品の要素が強いため、実際に着用する時期よりも早めに購入されるお客さまが多い。アイテムによってはシーズン後半に品薄状態になっている」と話す。またスパイバー社と開発している人工クモ糸素材の"ムーンパーカ"の発売時期については「17年には発売する見通しだが、正確には答えられない」とした。