DeNAは5日、子会社のペロリが運営する女子向けキュレーションサイト「メリー(MERY)」の全記事を12月7日に非公開とすることを発表した。DeNAは「『メリー』の運営体制・方針は、すでに記事非公開化を行っている9メディアとは異なるが、運営に関する疑義を明らかにするための厳正かつ公正な調査を行なうにあたって、全てのキュレーションプラットフォームサービスの運営が停止していることが必要と判断した」と説明。今後、第三者調査委員会を設置して事実関係の調査を行うという。
キュレーションサイトの非公開騒動は同社の医療・ヘルスケアを扱う「ウェルク(WELQ)」に端を発する。同サイトに根拠が不明瞭な医療関連記事が掲載されていたとして、12月1日までに子会社ペロリが運営する「メリー」を除く9メディアの記事を全て非公開とした。当初「メリー」については運営体制が異なるため、同様の措置を設けないとしていた。
また、12月5日に事業説明会を行ったLINEも発表内容を大幅に変更し、キュレーションサイト「NAVER まとめ」についての見解を発表。常時監視体制の構築と法規制・ガイドラインに沿った対応をしてきたため、このタイミングでのコンテンツ精査・非公開はないとした上で、今後のコンテンツ管理体制についてまとめ記事作成者の審査・承認を行うこと、一次情報発信者の権利保護とインセンティブの体制を見直すことを説明した。
「NAVER まとめ」の生みの親でもある島村武志LINE上級執行役員は、「記事の一斉取り下げなどをすることはないが、『NAVER まとめ』に課題があったことは事実。新体制のために間違いなくコストはかかるし、インパクトも大きいはずだが、それでもわれわれには今回の決断をする責務があると感じた」と話した。