ジェイアール東海高島屋は、JR名古屋高島屋の隣に建設中の商業施設「タカシマヤ ゲートタワーモール(以下、TGM)」の開業日と主要テナントを発表した。開業日は2017年4月17日(月)。地下1階・地上8階の店舗面積3万2000平方メートルに、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」「ビームス ハウス(BEAMS HOUSE)」「メゾン ド リーファー(MAISON DE REEFUR)」など150店が入る。2年目以降の標準年度で売上高337億円を計画する。
TGMの3〜8階の各フロアを隣接するJR名古屋高島屋と連結させ、百貨店とモールの回遊性を高める。百貨店が手掛けていない分野に重点を置いたリーシングを取っており、前述のショップ以外にも「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」「ル ドーム エディフィス エ イエナ(LE DOME EDIFICE ET IENA)」「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」などセレクトショップが充実しているのが特徴。モデルの梨花がディレクターを務める「メゾン ド リーファー」は、カフェ業態を含めたフルコンテンツでの出店は東京・代官山以外では初めてとなる。2階には「アダム エ ロペ ルマガザン」などが入るトレンド雑貨ゾーン、6階には「インフェイシャス(INFACIOUS)」「イソップ(AESOP)」などを集めたナチュラル派コスメ・雑貨ゾーンを設ける。
名古屋の商業地は、古くからの繁華街である栄地区と名駅地区の2エリアが競い合う構図になっている。14年にはJR名古屋高島屋の売上高が1260億円を記録し、不動の一番店と呼ばれた松坂屋名古屋店を初めて抜き去ったことが話題になった。名駅地区では今年3月に、大名古屋ビルヂングの商業施設が開業し、核テナントとして「イセタンハウス」がオープン。TGMの開業によって、栄地区との集客競争がさらに激化することになる。