米百貨店のシアーズ(SEARS)は新たに150店舗を閉店すると発表した。内訳は、ディスカウントストア「Kマート(KMART)」109店舗、シアーズ41店舗で、いずれも不採算店舗とみられる。同社はそれに伴う不動産資産の売却により10億ドル(約1150億円)以上を得る計画だという。また、すでに今月末までに200店舗の閉店を進めており、さらに、工具ブランド「クラフツマン(CRAFTSMAN)」を大手工具メーカーのスタンレー・ブラック・アンド・デッカー(STANLEY BLACK & DECKER)に9億ドル(約1035億円)で売却するなど、苦戦するビジネスの再建に必死だ。
同社はエドワード・S・ランパート(Edward S. Lampert)会長のヘッジファンドESLインベストメンツ(ESL INVESTMENTS)の系列会社と5億円(約750億円)の不動産担保ローン、および最大5億円(約750億円)のスタンドバイ信用状の契約を結んだ。また、「クラフツマン」の他、傘下に持つ電化製品ブランド「ケンモア(KENMORE)」と自動車バッテリーブランド「ダイハード(DIEHARD)」についても今後の戦略を模索中だ。自社の電化製品の修理サービスや自動車修理サービスの売却の可能性もある。