JR名古屋高島屋は、日本最大規模のバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」を1月20日から2月14日までの26日間、10階の催し物会場で開く。18日は隣接するホテルでプレイベントを開催した。一足早く招待客に新作のショコラを披露するとともに、人気ショコラティエが接客を行い、にぎわいを見せた。同社によると、バレンタイン催事としては日本一の規模。前回は会期中に70万人以上が訪れ、販売点数は180万個以上、売上高は18億円以上を記録した。今回も国内外から約150ブランド以上を集め、前回を上回る売上高を目指す。
プレイベントの会見は青木定治、鎧塚俊彦、辻口博啓、小山進、柴田武、ミッシェル・ブラン、ステファン・トレアンら世界的なパテシェやショコラティエが勢ぞろいし、催事にかける意気込みを語った。この時期、バレンタイン催事は全国の百貨店で行われているが、抜群の集客力を誇るJR名古屋高島屋が一番店になるブランドが少なくない。出店者の力の入れようは相当なもので、多くが限定商品を引っ提げて登場する。1カ月足らずで数千万円を売る店もあるという。
担当の神谷健一グループマネージャーは「開催期間も長いため、当社の調査では2~4回来場するお客さまが約7割を占める。前半は下見をしたり、自分へのご褒美として購入したり。後半はバレンタインギフト。最近は女性同士のギフトも多い」。希少価値のあるチョコを求める客が多いため、客単価は8000円前後になる。「名古屋は製造業が盛んな土地柄なので、お客さまもチョコレートの製法やモノ作りの背景にも関心が高い」と分析する。
バレンタイン催事は同店が開業した翌年の01年にスタート。当時は売上高5000万円程度だった。だがその後、他店に先駆けてチョコ販売に必要な冷蔵ケースを大量に抑えることで、人気ブランドの誘致に弾みがつき、13年には10億円を突破。前日の売り上げランキングボードを設置し、人気ブランドが客に一目瞭然になるようにすることで、出店者の競争心に火をつけた。12年からはテレビCMも放送している。
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