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H&M、16年はドル高による原料負担重く11%減益

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ 以下、H&M)の2016年11月期決算は付加価値税を含む売上高が前期比6.0%増(現地通貨ベースでは同7.0%増)の2228億6500万スウェーデンクローナ(以下、SEK。約2兆6743億円)、付加価値税を除く売上高が同6.0%増の1922億6700万SEK(約2兆3072億円)、営業利益が同11.6%減の238億2300万SEK(約2858億円)、純利益が同10.9%減の186億3600万SEK(約2236億円)と増収減益だった。16年度に11店舗を出店、2店舗閉店した日本市場は売上高が同22.5%増の46億SEK(約552億円)だった。

 カール・ヨハン・パーション(Karl-Johan Persson)H&M最高経営責任者は「16年度は437店舗を出店し、3カ国に進出、11カ国にECストアをオープンした。その結果、H&Mは現在世界64カ国に出店し、うち35カ国はECストアを構えている。売上高は過去最高値を記録した。しかし、16年は政治や経済の激変が相次ぎ、円高の影響も大きく伸び率は予測を下回った。特にドル高により原料の調達費用が膨らんだ」と語った。日本では16年4月にECストアがオープンし、日本未上陸だった「H&Mホーム(H&M HOME)」が購入可能になった。ブランドでは「コス(COS)」「アンドアザーストーリーズ(& OTHER STORIES)」「モンキ(MONKI)」「ウイークデイ(WEEKDAY)」「H&Mホーム」が好調だったという。なお、日本では8月に「モンキ」が撤退した。

 17年度についてはさらに430店舗を出店し、カザフスタン、コロンビア、アイスランド、ベトナム、ジョージアに出店する。ECはトルコ、台湾、香港、マカオ、シンガポール、マレーシアにオープンする。また、新たに1〜2ブランドをローンチする予定だ。パーションCEOは「ECストアの出店を進めている中、16年度に掲げた出店数10〜15%増の計画は17年度から、実店舗とECを合わせた売上高の伸び率に変える。今期は10〜15%増を見込む」とコメント。

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