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ケリングCEOがツイッターでトランプの入国制限措置を批判

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は1月27日、中東やアフリカ7カ国からの一時的な入国制限およびシリア難民の入国を禁じる大統領令にサインした。これに対し、フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼最高経営責任者(CEO)は1月31日、ケリングの公式ツイッターでトランプ大統領を批判するツイートを投稿した。直接トランプ大統領の名前は出していないものの、彼のことを暗示するような内容だった。

 彼はツイートの中で、「こんなにもダイバーシティー(多様性)が危機にさらされている中、あらためてそれが個人的にも、ケリングにとっても大切なのかを主張したい。出身、意見、信仰の多様性はわれわれのアイデンティティーだ」と述べた。ケリングのスポークスマンによると、ピノー会長兼CEOは個人のツイッターアカウントを持っておらず、今回のツイートは本人が発したものだという。ピノー会長兼CEOは今まで社会的、倫理的、経済的、そして環境的にサステイナブルなビジネスへのこだわりを主張してきた。彼は女性への暴力撲滅を目指すケリング財団の会長も務めている。また、ケリングは世界の上場企業の中で最もダイバーシティーに優れている企業トップ25にもランクインしている。

 その他業界ではモデルのジジ(Gigi)とベラ・ハディッド(Bella Hadid)姉妹が移民政策に反対するデモに参加したり、デザイナーのプラバル・グルン(Prabal Gurung)やフォトグラファーのマリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)、ナタリー・マセネット(Natalie Massenet)=イギリスファッション協議会会長らも反対の意志をSNSに投稿をした。

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