ゴールドウインは3日、2017年3月期の連結業績予想を上方修正すると発表した。修正後は売上高604億円(修正前は592億円)、営業利益は37億円(同29億円)、純利益は34億円(同30億円)になる。10月中旬以降の気温の低下に伴い、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を中心にしたアウトドア事業のダウンウエアや防寒アクセサリーの消化が一気に進んだ。同社は16年3月期で約30億円を売り上げていたアスレチックブランド「チャンピオン(CHAMPION)」のライセンスが終了したが、アウトドア事業の成長で増収と大幅増益を確保する。
同日発表した4~12月期業績は、売上高が前年同期比3.1%増の447億円、営業利益が同27.4%の36億円、純利益が同22.9%増の29億円だった。アウトドア事業の売上高は48億円の大幅増収を達成した。「チャンピオン」を失ったアスレチック事業は29億円の減収、スキー・スノーボードのウインター事業は販売調整によって6億円の減収だった。増収と販売ロスの削減などによって粗利益率は2.1ポイント改善している。
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