ビームス ジャパンは、2月4日から京都・浄土寺の土産屋「ホホホ座」のポップアップストアを開いている。同日にスタートした京都のPRイベント「京あるき in 東京2017~恋する京都ウィークス」の一環で、「ホホホ座」がセレクトした京都関連書籍やファッションアイテム、雑貨や食品など、約40ブランドの商品を販売する。またビームス ジャパン店頭では、「ホホホ座」が今回のために制作した京都マップを配布している。
開催前日にはオープニングイベントとして、京都に移住した作詞家の松本隆、山下賢二「ホホホ座」座長、放送作家でビームス チームジャパン総合アドバイザーの小山薫堂、永井秀二「トーキョーカルチャート バイ ビームス」ディレクターのトークセッションを行った。京都の魅力について松本は「東京で生まれ育ち、路面電車や、最近では国立競技場など、古き良きものが作り替えられてしまう様子を見てきた。『はっぴぃえんど』の代表作『風街ろまん』は、今はもう残っていなくても心に残っている街の姿をテーマにした作品だが、京都は古いものがちゃんと残っている“風街”の一つ。古いものを大切にできることが魅力だと思う。一方で、京都は新しいものに対しても寛容な風土がある。『はっぴぃえんど』も人気に火が付いたのは、東京より京都が先だった」とコメント。京都に移住した理由については「自分自身サブカル好きだから、還暦過ぎたらそういう街に住みたかった。関西は食事も水もおいしいし。サブカルという自分にとっての青少年回帰と、食という大人のぜいたくが両立できている。それに、東京は人と人の間に壁みたいなものがあるけれど、京都は人同士の距離が近いとも感じる」と語った。
今回の企画に際して「ホホホ座」を訪れた小山は「左京区浄土寺は銭湯やおいしい中華料理屋もあってすごくよいところ。実はぼくも京都の本を作っていて、まぁ『ホホホ座』には置いてなかったけれど(笑)」と会場の笑いを誘った。山崎は京都のおすすめスポットについて「『宝が池』という池があって、夕方になると水面に夕陽が映る。あまり人が集まる場所ではないため、その景色をほぼ独り占めできて。ぼくはたまにそこで一人、涙拭いてますね(笑)」と紹介。「京都は意外となんでもそろっていて便利だし、リノベーションが上手で見どころも多い。路面電車や水力発電など、日本初のものも多いのもおもしろいところ」と松本が話し、トークショーを締めくくった。
「ホホホ座」は、京都市の名物書店「ガケ書房」を手掛けた山下賢二が15年にスタートした土産店兼企画編集グループ。浄土寺の店舗は“やけに本が多いお土産屋”として親しまれている。「京あるき in 東京2017~恋する京都ウィークス」は、京都市の取り組み「京都創生」を首都圏でPRするために11年にスタートした企画。毎年2~3月の1カ月間、都内各所でさまざまな催しを行っている。ビームスが参加するのは今回が初めて。