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草間彌生、過去最大級の個展東京で開催

 国立新美術館は2月22日~5月22日まで、「草間彌生 わが永遠の魂」展を開催する。プレスに向け内覧会が21日に開催され、草間彌生本人も登場した。

 同展は、2009年から草間が精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」の日本未公開作品を展示するほか、初期から現在に至る創作活動の全貌を総合的に紹介する。「わが永遠の魂」は現在520点ほど描き上げている中から、同展では130点が展示される。正方形のカンヴァスにアクリル絵具を用いて具象的なモチーフと抽象的なパターンを自在に往還しながら、色彩豊かに描かれている。しかも入院中の病院からアトリエへ向かい、2~3日に1枚というスピードで描き上げているというから、驚きである。

 初期作品は、草間が10歳の頃の作品から展示されている。1950年代に描かれた作品は抽象的でありながら、動植物、人間、天体、都市など多岐に渡るモチーフをテーマに生命観と宇宙的な広がりを感じさせる作品群だ。

 ニューヨーク時代の展示ルームでは、57年秋にジョージア・オキーフの絵に感銘を受け、単身アメリカに渡ってから体調を崩し73年に帰国するまでに作品が並ぶ。巨大なカンヴァスを小さな網目状のストロークで埋め尽くし構成を排除したモノクロームのネットペインティングから、男根状の突起を家具などにびっしりと張り付けたソフトスカルプチュア、同一物の集積や反復によるアキュミュレイション、オブジェやイメージによって空間を埋め尽くすインスタレーション、ハプニング(パフォーマンス)、性や食品に対する強迫観念を主題にした先駆的な作品を展示。

 東京時代の展示ルームは、東京で入院生活を送りながら活動を再開した作品が並ぶ。絵画や彫刻、インスタレーションでは、水玉、ネット、男根状の突起などのモチーフを大胆に再解釈し、具象的なイメージと組み合わせた色彩豊かな作品が並ぶ。コラージュ、版画、小説や詩といった文学作品など、新しい分野にも挑戦した作品も紹介する。

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