ファッション

銀座のプレミアムフライデーは音楽とお酒でおもてなし

 銀座では24日、初のプレミアムフライデーに合わせ、百貨店が15時に退社するサラリーマンやOLらを音楽やお酒などでもてなした。

 銀座三越は各階で合計20の特別企画を実施。15時のエントランス前の演奏イベントで幕を開け、フラワーデザイナーの新井光史がライブパフォーマンスで桜の生け込みを披露した。桜が会場を彩る中、先着順に生ビールを振る舞った。乾杯イベントには、石原伸晃・経済財政政策担当大臣と大西洋・三越伊勢丹ホールディングス社長が登壇し、音頭をとった。石原大臣はこの日、カジュアルシャツにジャケットを羽織ったラフなスタイルで登場。実際に銀座三越で買い物も済ませ、消費喚起を促した。大西社長は「月末の金曜日ぐらいはゆっくり過ごして、月曜日からの仕事のエネルギーにしてもらいたい」と話した。この後は、ジャズ演奏会を開催。15時に退社し参加したメーカー勤務の女性2人は「仕事は時間短縮でバタバタだったが、明るいうちからのビールが美味しい。今度は土日も使って旅行するのもいいねと話していた。この後は2人で街に飲みに行く」とプレミアムフライデーを楽しんだ。浅賀誠・三越銀座店長は「一般にはまだまだ浸透した制度だとは言えないが、多くのマスコミが興味を持ってくれていることは成果だと感じている。官民一体となって、今後も足を運んでもらえるようなイベントを実施したい」と初のプレミアムフライデーに手応えを見せた。

 松屋銀座はプレミアムフライデーの時間帯に合わせ、「イケメンギャルソンによるドリンクサーブ」を行った。4階デザイナーズブティックフロアで、来店客にスパークリングワインなどをサービス。地下の食品コーナーでは、普段は提供できない「赤牛」「はちきん地鶏」「みやじ豚」の試食会(100円)や入手困難なプレミアム酒「十四代」の飲み比べセット(2700円)など、普段は味わえない食の企画で来店客をもてなしたが、客足はまだまだ少なく課題も残った。

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