ニューヨーク、ロンドンに続き、2017-18年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークでもショーを通して、排外主義を提唱するドナルド・トランプ(Donald Trump)政権をはじめ、今の世界に対するメッセージを発信するブランドが多く見られた。
22日の「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」と23日の「マックスマーラ(MAX MARA)」のショーには、ヒジャブを着用して活動しているモデルのハリマ・アデン(Halima Aden)が登場。現在、さまざまな人種や思想のモデルがランウエイで活躍しているが、ヒジャブをまとうモデルは稀。多様性の尊重を感じさせた。
24日にショーを行った「ヴェルサーチ(VERSACE)」は、「EQUALITY(平等)」「LOVE(愛)」「COURAGE(勇気)」「UNITY(結束)」などの言葉をウエアやアクセサリーにのせた。フィナーレに登場したドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)自身も「EQUALITY」と袖に施されたニットを着用。今を生きる女性への強いメッセージを込めた。
また、25日の「ミッソーニ(MISSONI)」のフィナーレでは、全米各地で行われたトランプに対する抗議デモ「ウィメンズ・マーチ」で参加者が着用していたピンクの猫耳ニット帽“プッシーハット”をモデル全員が被ってランウエイを闊歩。モデルが歩き終わると、ファミリーと共にアンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)が登場し、社会における絆を認識する必要性と人権の尊重を訴えた。
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