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UAがブランドとECサイトを統合 その裏側とは?

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)はECサイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」を4月5日にリニューアルする。これまで店舗や商品情報を掲載していたブランドサイトと統合。人の流れをECサイトに一元化する。UAはすでに昨年8月にリアル店舗とECに分散していた顧客情報を統合しており、顧客がECでも店頭でもシームレスにショッピング体験できる“オムニチャネル戦略”を加速する考え。

 サイトの統合は、全社の商品在庫やITを統括する情報システム部と、ECサイトの運営をサポートするデジタルマーケティング部が連携して実施した。木下貴博UA事業支援本部情報システム部リーダーは「狙いは情報を扱うブランドサイトとECサイトの統合により、“メディアコマース”に対応すること。裏側でも4~5年前から、基幹システムを担ってきた情報システム部と、ECを担当するデジタルマーケティング部の業務の垣根がなくなっている」と語る。「今後はデジタルでしかできていないこと、リアル店舗でしかできていないことを双方に実装していく」と意気込む。

 サイトの統合に伴い、検索補助サジェストや当日配送サービス(午前8時59分までに注文した商品限定)、新たな決済サービスの他、一部のブランドサイトに留まっていた日英中の多言語化を全ページに広げる。UAはこれまで「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイがEC商品の在庫管理と配送の部分を担ってきたが、サイトのリニューアルもそうした連携は継続する。

 同社のEC売上高は2017年3月期で前年比23.1%増の200億円、全社売上高の16%に達する見通し。現在は「ゾゾタウン」などのモールでの販売が大半を占めており、自社ECはEC売り上げの2割になっている。今後はサイト統合により、自社ECサイトの拡大を目指す。

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