「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」が宮坂建設工業の建設作業服をデザインし、30日に都内でお披露目を行った。大正11年創業の宮坂建設工業は、北海道の帯広を拠点に事業を展開する建設会社。制服をリニューアルした理由について宮坂寿文・宮坂建設工業社長は、「設立95周年を迎えるにあたり、企業イメージを刷新したいと考えた。建設業は“3K=キツイ、汚い、危険”というイメ―ジがあるが、それを根本から変えていきたい。特に学生のリクルートと、社内のモチベーションアップが目的」と話す。新作業服は4月1日から着用される。
「ケイタ マルヤマ」との協業は、三越伊勢丹からの紹介で実現した。もともと三越伊勢丹とはつながりがなかったが、「着ていたスーツが破れてしまい、慌てて伊勢丹新宿店のスーツ売り場を訪れた際、閉店間際だったにも関わらず丁寧に接客してもらったことに感銘を受けた。そこで弊社の人材育成研修を三越伊勢丹にお願いしたいと思い、代表番号に電話をかけたのが始まり」という。「三越伊勢丹から(丸山)敬太さんの名前が挙がって、ぜひお願いしたいと依頼した」
丸山は依頼を受けた理由について「ビックリしたが、自分の窓口を広げる面白そうな仕事だとわくわくした気持ちになった」とコメント。工事現場の視察や社員との話し合いを重ね、「実際の作業内容や使う道具なども確認しながら、内勤・外勤両方のスタッフの役に立てるウエアを考えた」。お披露目された作業服は、コーポレートカラーのグリーンやイエローをアクセントに効かせたデザイン。「一目で社員だと分かる視認性があること、作業服でも役所に出向いたり電車に乗ることができる品の良さや、企業理念にもある“信頼”をきちんと表現できるデザインを意識した」。また撥水性、耐水性、温度差など作業服に必要な機能性もさまざまなプロの手を借りながら実現したという。宮坂社長は「主張しすぎず誠実で、でもどこかシャレが利いたデザイン。とても素晴らしいと思う」とコメントした。現在は防寒服のサンプルを制作中だという。