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「ヴィンス」ブランド再生目指し「リセット」宣言

 素材感などにこだわるカジュアルブランド「ヴィンス(VINCE)」が、2016年度通期決算の発表を先送りした。同社はアメリカ証券取引委員会に発表を4月28日まで延期できるよう申請を提出。13年にケルウッド(KELLWOOD)を離れることで必要になった、情報システムの変更に時間を要したとのコメントを発表した。ブレンダン・ホフマン(Brendan Hoffman)最高経営責任者(CEO)は、「新システムへの移行に際して、大きな困難があった」と話す。

 同社は、14日(アメリカ時間)、バンク・オブ・アメリカ(BANK OF AMERICA)に融資枠の拡大を申請。現在保有する2000万ドル(約22億2000万円)の一部を担保とする。「厳しい環境下だからこそ、経営プランを見直すべきだ。ブランドはリセットされた。卸と直営、そして海外ビジネスに注力すべく、再び動いている」。

 ホフマンCEOは、ヴィンスの再生を託され15年に入社。改革前の同社は16年10月末、同年度第3四半期までの決算が赤字であることを発表した。同期までの純損失は51万1000ドル(5670万円)だった。

 同社は現在、40のショップと14のアウトレットを有し、40カ国で2300以上の店舗に卸をしている。日本では東レディプロモードがディストリビューターを務めている。

※4月16日に掲載した記事は、誤りでした。訂正します。読者および関係者の皆さまにご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。

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