「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は5月14日、2018年クルーズ・コレクションを滋賀県甲賀市のミホ・ミュージアムで発表する。私立ながら、日本最高峰とさえ呼ばれる美術館で、日本初となるプレ・コレクションのランウエイショーを開催する。ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」アーティスティック・ディレクターが、自身のインスタグラムにミホ・ミュージアムの写真をアップし、発表した。ミホ・ミュージアムは、中国系アメリカ人のイオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei)が設計。ガラスと鋼鉄で作る屋根は、「ルイ・ヴィトン」が毎シーズンのメーン・コレクションを発表するルーブル美術館のシンボル的存在、ピラミッドをほうふつとさせる。
ルイ・ヴィトンのマイケル・バーク(Michael Burke)最高経営責任者(CEO)は、「われわれと建築は、切っても切り離せない存在。日本と言われれば、誰もが思い浮かべるのは東京だろう。けれど、美しい場所は他にもある。とても良く知っている国、でも、行ったことがない場所というのは魅力的だ」と話す。
「ルイ・ヴィトン」にとって、日本はつながりの強い国だ。1978年に国内1号店をオープンしてから間もなく40年を迎えるのはもちろん、アイコニックな“モノグラム”は、日本の家紋に由来するとも言われている。村上隆や川久保怜「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」デザイナー、草間彌生ら、日本のアーティストやデザイナーとのコラボレーションにも積極的だ。バークCEOは、「クルーズは、異国情緒に溢れ、新たな発見があるようなコレクションであるべきだ。今回の舞台は、そんな場所。ニコラも日本が大好きだ」という。