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“ツケ払い”に続くか、メルカリが新サービス“翌月払い”を試験導入

 メルカリ(MERCARI)が6月5日、新サービス“メルカリ月イチ払い”の試験運用を始めた。“メルカリ月イチ払い”は購入時に支払いをするのではなく、月ごとの購入金額をまとめて翌月払うことができるというもの。支払える上限金額は2万円で、“メルカリ月イチ払い”を利用する際に毎回手数料100円がかかる。過去の利用実績をもとに抽出した一部ユーザーへの試験導入を経て、利用範囲を拡大していく計画だ。

 メルカリのヘビーユーザーはコンビニ支払いの利用率が高く、支払いの手間を省きたいというニーズに応えるための施策という。まずはコンビニと銀行ATMでの支払い、メルカリ上の売り上げ金利用に限るが、今後は口座振替も導入する予定という。

 支払い方法の多様性においては、16年11月にスタートトゥデイが始めた「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の“ツケ払い”がある。会員登録ユーザーが324円の手数料を支払えば、注文から2カ月先まで支払いを延滞できる。限度額は5万4000円と、限度額も手数料も「ゾゾタウン」の方が高い。

 “ツケ払い”についてはクレジットカードを持たない若者や未成年でも簡単に利用できるため、代金を滞納する若者が相次ぐなど、かねてからサービスを問題視する声も多い。GMOペイメントが与信管理をしているため、スタートトゥデイ側で支払い状況について把握はしていないが、決算会見では「今のところトラブルはない」としている。

 一方の“メルカリ月イチ払い”においては、与信管理を自社で行うため、未払いユーザーの把握ができ、もし未払いユーザーがいた場合は督促をかけるなどの対処を行う予定だという。

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