良品計画が展開する「無印良品」の6月の既存店(国内直営店)売上高は、前年同月比8.8%増だった。4カ月連続でのプラスになった。売上高の約35%を占める衣料・雑貨が10.1%増と全体をけん引した。今春夏物で実施した定番品の値下げによる集客アップが継続した。全国的に雨が少なかったことも夏物にプラスに働いた。
戦略商品と位置付ける“オーガニックコットン半袖Tシャツ”を中心に、メンズ、ウィメンズともにカットソーの販売が大幅に伸びた。靴下やスニーカーなどのウエア以外の商品も活発に動いた。衣料・雑貨は値下げによって客単価は2.6%減になったものの、客数の13.0%増の底上げ効果が大きかった。衣料・雑貨の売上高は4月が7.1%増、5月が7.5%増と尻上がりに伸びている。
衣料・雑貨以外の売上高は、生活雑貨が8.0%増、食品が7.5%増。化粧品、旅行用品、菓子、調味料などの売れ行きが堅調だった。