先日、あるツイッターの投稿が話題を呼んだ。その動画では原宿の路上で小柄な少年がMPC(音楽制作の機材)を叩き、道行く人々が足を止める。彼の正体は愛媛出身のトラックメーカー、SASUKE。まだまだあどけなさの残る現役中学生ながら、連日インスタグラムやサウンドクラウドでラップからチップチューン、EDM調まで多岐にわたるジャンルの楽曲を披露している。そんな彼に台風の影響から飛行機が欠航し、夜行バスで12時間かけて東京に遊びに来たタイミングで、父親同伴のインタビューを敢行、話を聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD):名前は?
SASUKE:原口沙輔、活動している名前はSASUKE。
WWD:誕生日は?
SASUKE:2003年5月21日生まれの14歳、今中学2年生です。
WWD:出身は?
SASUKE:ずっと愛媛で、いま住んでいるのも愛媛の松山です。
WWD:身長は?
SASUKE:157cm……あれ?なんぼやったっけ(笑)。160cmはないです。
WWD:毎日何してるの?
SASUKE:作曲をしています。作曲する時間が欲しいので部活には入ってません(笑)。寝る間も惜しんでて、あと5分で終えようと思っても終わらず、長引いちゃいます(笑)。
WWD:音楽に興味を持ったのはいつから?
SASUKE:お父さんがバンドをやっていたりお母さんが歌を歌っていたりと家族で音楽が好きで、覚えている限りでは2歳くらいからずっと家では音楽がかかっていて、気が付いたら好きになっていました。
WWD:好きなアーティストは?
SASUKE:ダンスをやっていたので、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)やマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、ジェームズ・ブラウン(James Brown)は好きです。あとTEI TOWAさんとか!電気グルーヴ、ジャミロクワイ(Jamiroquai)、アヴァランチーズ(The Avalanches)とかも聞きます。
WWD:作曲のきっかけは?
SASUKE:お父さんのMacbookのGarageBandっていう作曲アプリをいじってたら楽しくて始めました。
WWD:どうやって勉強したの?
SASUKE:GarageBandで出来ないことをやりたくなって、自分でどのソフトがいいとか、どうやったら作っていけるか、自発的にネットで調べました。分からなかったら調べて次にいくの繰り返しで、独学です。
WWD:お気に入りの機材とかある?
SASUKE:NATIVE InstrumentsのMASCHINE MK2(コントローラーとソフト)です。ジェレミー・エリス(Jeremy Ellis)っていうフィンガードラマーの方が使っているのを見て憧れて、小学4年生の時にクリスマスプレゼントでもらいました。もう4年くらい使ってますね。
WWD:作詞・作曲するときに気をつけていることは?
SASUKE:ライブの時はMASCHINE MK2でとにかく生の気持ちを打ち込んで、家で集中して音楽を作る時はソフトでゼロから作っています。自分で作詞・作曲を最初から最後までやりたい気持ちがあるので、とりあえず好きに最後までやってみて、それで無理だったらもうやめちゃいます(笑)。数えたことはないですが、ボツも含めると1000曲くらい作ってますね。
WWD:先日、サウンドクラウドで公開した新曲で苦労したことがあると聞いたが。
SASUKE:半年前くらいに1回完成してたんですけど、よくよく聞き返したらなんか声が気持ち悪くって(笑)。ちょうど声代わりのタイミングと被ったみたいで、これじゃダメだって(笑)。ちなみにコーラスの部分ではお母さんが歌ってます。