アリババに次ぐ中国第2の大手ECサイト、JDドットコム(JD.COM)は英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)と提携し、毎年受賞者にメンター指導と資金援助を提供するコンテスト「BFC/ヴォーグ ファッション ファンド(BFC/Vogue Fashion Fund)」をサポート。受賞者の中国市場進出を支援する。
2016年にスタートした同社のラグジュアリーECサイト、JDファッションは提携を記念し、「フーシャン・ツァン(HUISHAN ZHANG)」と「メアリー カトランズ(MARY KATRANTZOU)」のロンドン・ファッション・ウィークでのランウエイを支援した。
ディン・シャ(Ding Xia)JDファッション=プレジデントは「中国の消費者はさらに洗練されている。かつては全身ハイブランドでそろえていたが、今は個性を大切に考えている。ラグジュアリーブランドやロゴから卒業しつつあり、イギリスブランドも急速に注目を浴び始めた今、この提携はベストタイミングだった」と語った。
キャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)BFC=CEOは「JDドットコムは偽物商品に対し厳格な体制をとり、ブランドを保護してきた。ブランドのクリエイティビティーは保護したい。また、中国はBFCにとっても若手デザイナーにっとっても重要なマーケットだが、市場が急成長しているため、ガイドが必須。JDドットコムの顧客データは、気鋭デザイナーにとっても役立つだろう」とコメントした。
JDドットコムは今後、パリやミラノでも同様の提携を探る。