リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS以下、リーバイス)とグーグル(GOOGLE)は、共同開発した電子化されたデニムジャケットである“リーバイス コミューター(Levi's Commuter)”を9月27日から発売する。販売店舗は、ロサンゼルスのフレッドシーガル(Fred Segal)とニューヨーク・ブルックリンのキンフォーク(KINFOLK)、ハーバード大学にほど近いボストンのコンセプツ(Consepts)の全米の有力なセレクトショップ3店舗限定で、価格は350ドル(約3万9000円)。一般のファッション衣料としては初の本格的なスマートウエアになり、服がインターネットやアプリと連携するウエアラブルは新たなフェーズに突入する。
“リーバイス コミューター”には、グーグルが2015年に独自に開発した電子化されたテキスタイル“プロジェクトジャカード(PROJECT JACQUARD)”を搭載する。スマートフォンなどと接続し、ウエアをなぞるだけで電話を掛けたり、音楽を聞いたりすることができ、アプリもグーグルが開発している。当時“プロジェクトジャカード”は、糸作りで日本の帯締めに使われてきた組紐機を使うなど、日本企業が開発に関わったことでも注目を集めた。ただ、グーグルが最近公開した動画では、“デニム版プロジェクトジャカード”のテキスタイル生産は日本ではなく、他のエリアだと思われる。量産に向けては、よりコストパフォーマンスの高い工場を選択したようだ。