ファッション

2018年春夏ニューヨーク・コレクションビューティトレンドまとめ

 トランプ政権が誕生して約8カ月が経ち、米国では多様性や女性の権利、LGBTQの保護などがあらゆるところで叫ばれる中、デザイナーの多くもフェミニンでありながら自身の意志を強く持つ女性像を描いた。合わせてメイクは、多様性を尊重し、個人が生まれ持つ美しさを生かしたナチュラルな肌は健在だった。一方で、目元は、大胆にアイラインを跳ね上げた力強くドラマチックなものから、ベルベットのような滑らかなカラーをなじませた上品で知的なものまで、現代女性のあらゆる面を表現したかのよう。そして全体的に濃く仕上げるのではなく、目元や口元だけ、といったポイントメイクでバランスがとれたルックが目立った。ニューヨーク・コレクションのバックステージで見た最新ビューティトレンドを紹介する。

“変形ライナー”で一味違う目元に

 ボトムライン(目の下のライン)に引いたラインを下から跳ね上げたり、キャットアイの先を丸く鈍らせたり、あえて目の形に合わせず直線的にラインを引いたりと“変形アイライナー”が目立った。ブラックのライナーの下にさりげなくカラーをかぶせるという巧みなアイデアも新鮮。

鮮やかなカラーも単色使いで簡単アイ

 難易度が高そうな鮮やかなマットイエローなどを、ワントーンでシンプルに仕上げ、温かみのあるピンクやシャンパンカラーは、シマーシャドウやクリームといったしっとりした質感を用いることにより、サテンのような艶やかでセンシュアルな目元を演出。いずれも1、2色だけを幅広く伸ばし、一般の人でもまねしやすいルックだ。

みずみずしい艶肌で作るフレッシュフェース

 さまざまな人種が存在する米国では、ありのままの体形や肌色を受け入れる動きが浸透しつつある。その動きを反映するかのように、今季も引き続き個性を生かした“生肌”が主流。スキンケアを入念に仕込んだ健康的でみずみずしい艶肌は、フレッシュで生き生きとした印象を与える。そして瞳の色や骨格など、生まれ持った美しさが際立つ。

王道の赤リップはマットが今季風

 ナチュラルな肌に赤リップを合わせてインパクトを口元に置いた。王道の赤リップは口の輪郭の外にはみ出るように少しオーバー気味に描いたり、口角だけディープな色をブレンドしてオンブレ(グラデーション)風に仕上げたりして、セクシーさや女性らしさを強調。今シーズンの質感は断然マットが多い。

“ちょいクセ”が効いたリラックスヘア

 アイロンやカーラーでふんわりゆるく巻いたり、ウエーブをかけた髪をほぐしたりと、エフォートレスでリラックスしたスタイルが目立った。少しクセを出したヘアは、作り込まれた美しさではなく、朝起きたばかりのようなナチュラルな美しさを演出。

カラーネイルがカムバック!

 ナチュラルなネイルがここ数シーズン普及していたが、今季はフェースメイクがシンプルな分、ネイルは派手に仕上げたり、凝ったデザインを施したりするブランドが多かった。ネオンカラーのロングネイルでインパクトを出したネイルや、パールやビジューを付けたデコレーションネイルも。

NARS x ビューティの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。