資生堂と日本最大規模の女性向け動画ファッションマガジンを運営するCチャンネル(C Channel)は10月20日、若年層に向けた共同企画品としてヘアカラーパレット「S ヘアチョークパレット」を発売する。商品はCチャンネルが運営するECサイト「チアクローゼット(CHEER CLOSET)」で販売し、Cチャンネルが起用した“クリッパー”と呼ばれるタレントや読者モデルなどのインフルエンサーが登場する動画をプロモーションに活用していく。
「S ヘアチョークパレット」は、10~20代女性の「ファッションやシーンに応じて髪の色を気軽に変えておしゃれを楽しみたい」というニーズに応えた商品。 “エラグレイ”“ベルゴールド”“クララブルー”“ナンシーグリーン”“ステラピンク” といった、くすみ系カラー5色をそろえ、ファンデーションのようにパフで髪の毛を挟んで滑らせるだけでカラーを楽しむことができる。今回の共同企画について、資生堂の魚谷雅彦・社長は「資生堂は10~20代のミレニアル世代との接点を作りたいという経営課題を持っていた。Cチャンネルが持つ動画メディアはそういった世代とコミュニケーションが取れ、トレンドもすぐに形にできる。共に新しい価値の創造を目指していく」と述べた。また、今後の展望についてCチャンネルの森川亮・社長は「2015年春の立ち上げから、動画やクリッパーを通じてさまざまな商品やコンテンツを紹介し、昨年末からはさらに一歩踏み込み、商品を紹介して販売するというeコマース事業を立ち上げた。そして今回、初めて化粧品プロデュースを行った。これは大きなチャレンジであり、この事業を成功させて引き続き一緒に取り組みを行っていきたい」と語った。
実店舗での販売予定はなく、第2弾商品についても未定だが、資生堂の持つ品質と商品開発のノウハウ、Cチャンネルの持つメディアパワー、動画制作力、人軸のEC展開を強みに「これからも柔軟に取り組み、追求していく」(魚谷社長)と意気込みを語った。