11月9、10日、熊本市の中心部から車で1時間ほど北に上った山鹿市に、日本全国からシルクに関わる研究者や商社、官公庁、自治体の関係者など約400人が集まった。現代アーティストのスプツニ子!を筆頭に、農林水産省が音頭を取る産官学の共同プロジェクト、パリとミラノのシルクを巡る産地の動向、スマート養蚕をはじめた他の自治体の担当者によるプロジェクトなどを紹介するイベント「2017新シルク蚕業サミット in やまが」のために訪れた。ある関係者は「つい数年前まで山鹿なんて、来たことも聞いたこともなかった。かつては養蚕が盛んだったと言うけど、ずっとむかしの話だしね。けど今や、日本のシルク関係者でこの町の名前を知らない人はいないよ。世界初の大規模な養蚕ファクトリーができたからね」と語る。
あつまるホールディングスが積極的な姿勢を見せる背景には、農研機構がこの数年、遺伝子組換え技術の急速な発展により、カイコが単なる衣料向けを超え、創薬などの分野でも研究されて、実際に製品化に成功していることもある。農研機構は2000年に世界で初めて、光るカイコの開発に成功。このカイコは、現代アーティストのスプツニ子!を通じ、「グッチ」新宿店でインスタレーション展示され、その後イギリスのヴィクトリア&アルバート博物館(The Victoria and Albert Museum)でも展示された。
@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.