「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」はクルーネックセーターを好きなようにカスタマイズできるサービスを11月16日から開始する。ウィメンズ、メンズ共に販売価格は198ドル(約2万2300円)で、同ブランドのECサイトとニューヨークのプリンス通りにあるカスタムショップの他、全米の「ラルフ ローレン」ショップに設置されるタブレットから注文することが可能だ。
イニシャルや好きなフレーズ、数字を柄として追加したり、ストライプの追加、袖やカフスの色変更など、カスタマイズの内容は多種多様にある。注文したセーターは無料のギフトボックスに梱包され、ホリデーシーズンに間に合うよう、2週間程で届く。
またカスタムショップでは、クルーネックセーターのカスタマイズの他に、同ブランドの製品に好きなパッチを選んで縫い付けたり、直接刺しゅうしてくれるサービスにも対応する。加えて、「ラルフ ローレン コーヒー」の提供も行う。
同ブランドのカスタマイゼーションサービスは、2000年のポロシャツに刺しゅうされるポニーの色を選べるサービスに始まり、その後もオックスフォードシャツやブレザーのカスタマイズなどを経て、最近では全米オープンテニスの期間中、ポロシャツのカスタマイズイベントを開催した。どの取り組みも成功している。
「オンデマンド製造やカスタマイゼーションは小売りを変える力を秘めている」とデイビッド・ローレン(David Lauren)=チーフ・イノベーション・オフィサー(以下、CIO)は語った。オンデマンド製造は在庫や無駄の削減や値下げに対応する必要がなくなるなどのメリットがあるという。「セーターを作り置きしておく必要がなくなった。オンデマンドでセーターを作れば効率的だし大きな経費削減につながる」。
プリンス通りのカスタムショップはポップアップストアのコンセプトで始めたとローレンCIO。「確実に成功すると考えており、次はこれをどうやって世界展開させていくかを検討している」とコメントした。