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ケリング一族が出資 「ジャンバティスタ ヴァリ」がアクティブウエアに進出

 「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」は、ケリング(KERING)の経営一家であるピノー(Pinault)一族のプライベート投資会社、アルテミス(ARTEMIS)の支援を受けて小売りを強化し、その第1の策としてアクティブウエアのカプセルコレクションをスタートする。

 まず、中心価格帯は1100〜2500ユーロ(約14万6300〜33万2500円)とし、コートやダウン、スエット、トラックスーツなど、50〜60型のアクティブウエア・コレクションをバイヤー向けに1月に披露。6月に2018年プレ・フォール・コレクションとともに店頭に並ぶ。他のコレクションとは違う色のタグが付けられ、「ジャンバティスタ ヴァリ」の店舗および一部の専門店で販売される。今後はスイムウエアなども発表していく予定だ。

 フェミニンなカクテルドレスやイブニングドレスで知られる「ジャンバティスタ ヴァリ」だが、2017-18秋冬コレクションではタフタ素材のジャケットを「ナイキ(NIKE)」のスポーツレギンスと合わせたり、2018年春夏コレクションではロゴをプリントしたデニムを発表するなど、近年はスポーツ路線にも挑戦してきた。

 デザイナーのジャンバティスタ・ヴァリは「これはカプセルコレクションであってセカンドラインではない。ブランドの機能的な側面を表現しつつ、ブランドのDNAでもある現代のシックな雰囲気を表現する部分は残す。ブランドのテキスタイルのノウハウをこのアクティブウエア・コレクションにも取り入れ、アクティブウエア市場に新たな素材を提案する。とてつもなく“ヴァリ”らしく、とてつもなく洗練された、とてつもなくラグジュアリーなものになる。だが一方、現代の消費者は『ユニクロ(UNIQLO)』とラグジュアリーブランドをミックスして着る。われわれは、ブランドのラグジュアリー感は残しつつ、ブランドの可能性を最大限に引き出したいと考えている。これは初めの一歩にすぎない」と語った。
 
 アルテミスはメゾン ヴァリ(MAISON VALLI)の株式を6月に取得し少数株主になった。両社はブランドの世界的拡大を進め、1月にドーハに、4月にはソウルと北京に新店舗をオープンする。

 なお、ヴァリが手掛ける「モンクレール(MONCLER)」のコレクションライン「モンクレール ガム・ルージュ(MONCLER GAMME ROUGE)」は2018年春夏コレクションでの終了が発表されており、ヴァリは自分のブランドに集中できるとしている。

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