ファッション

「ミュグレー」無名のデザイナー起用 “次長”級デザイナーの躍進がトレンドか?

 「ミュグレー(MUGLER)」はほとんど無名のアメリカ人デザイナー、ケーシー・カドウォールダー(Casey Cadwallader)をウィメンズのアーティスティック・ディレクターに任命した。同職を4年間務めたデヴィッド・コーマ(David Koma)はメゾンを去り、ロンドンを拠点に自身のブランドに専念する。

 カドウォールダー新アーティスティック・ディレクターは、「アクネ ストゥディオス(ACNE STUDIOS)」出身で、ウィメンズのプレ・コレクションのヘッドデザイナーを務めていた。アメリカの名門私立コーネル大学で建築学を学んだ後、「ナルシソ ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」や「J. メンデル(J.MENDEL)」「ロエベ(LOEWE)」「セイ(TSE)」などでキャリアを積んだ。

 ヨーロッパでは最近、スター級デザイナーではなく、その右腕を務めてきた“次長”級デザイナーを起用し、若返りを図るメゾンが増えている。例えば「クロエ(CHLOE)」は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」でニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)の右腕を務めてきたナターシャ・ラムゼイ・レヴィ(Natacha Ramsay Levi)を起用。「カルヴェン(CARVEN)」は、「ディオール(DIOR)」でラフ・シモンズ(Raf Simons)の下で働いたセルジュ・レフュー(Serge Ruffieux)が新風を吹き込んでいる。

 「ミュグレー」は現在、コスメ企業クラランス(CLARINS)の傘下。かつてはニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)がクリエイティブ・ディレクターを務めていた。彼は現在、「ディーゼル(DIESEL)」のアーティスティック・ディレクターを務めている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

アニメコラボ特集 ヒット連発の“制作秘話”に迫る

「WWDJAPAN」4月14日号は、「アニメIP」を特集します。一般法人法人 日本動画協会によると、2023年の日本のアニメ産業のグローバルにおける市場規模は前年比14.3%の3兆3465円となり、過去最高となりました。特に海外市場の成長が目覚ましく、前年比18.0%増の1兆7222億円とこれも過去最高を更新。日本市場を上回ったのは、コロナ禍の20年以来2度目のことでした。市場の盛り上がりは、東京…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。