12月上旬にセレクトショップの展示会を回っていて気になったアイテムーーそれは水着にも街着にもなる水陸両用ウエアです。特にアメリカンラグ シー(AMERICAN RAG CIE)で見つけた「リリパット&フェリクス(LILIPUT & FELIX)」が気になりました。「リリパット&フェリクス」は2014年にロンドンでスタートし、現在はシンガポールを拠点にスイムウエアを発表しています。もちろん水着をそろえていますが、街着になるチェック柄のドレスやオフショルダートップス、スカートなども提案し、一見水着ブランドとは思えないコレクション。いずれもポリエステル100%で、速乾性があるから水に入っても大丈夫。とはいっても水から上がったらベタっと体に張り付きそうだから、水に入るのは同柄の水着で、水から上がったらこれらのスカートやトップス、ドレスを着てくださいという提案です。
平ゆかり・アメリカンラグ シー商品部ディレクターは「今年の夏は、ホテルのナイトプールがはやったからか、とにかく水着がよく動いた。強化するため、初めて行った水着の展示会で見つけたブランド。体形カバーするカッティングがポイントの優れアイテム」とコメント。
そういえば、「エンフォルド(ENFOLD)」が“休日を過ごす服”として2017年春夏にスタートしたクルーズラインのスイムウエアが、百貨店やセレクトショップに開いたポップアップショップで即日完売し、‟買いたくても変えない”現象が起きていたのも記憶に新しいことです。こちらも体形をカバーしてくれるデザインがポイントで、幅広い年齢の女性から支持を集めています。そして、「エンフォルド」は18年春夏から水着やデニムに特化した休日ウエアブランド「ナゴンスタンス(NAGONSTANS)」を始動し、2月にはショップをオープンします。スイムウエアがビジネスになってきているのを感じるニュースです。