ファッション
連載 お父さんのためのインフルエンサー・マーケティング講座

そもそもインフルエンサー・マーケティングって何?

 最近やたらと聞くようになった“インフルエンサー”は、正直ちょっとカワイイだけでフォロワーが多い女の子ってくらいに思っている。だからこそ、そんな女の子にペコペコ頭を下げるマーケティングなんて理解できず、よく分かってもいないから早くもちょっとウンザリしてきた……。そんなアナタのために、インフルエンサーに特化したマーケティングを実践するリデル(Liddell)の福田晃一・最高経営責任者(CEO)が分かりやすくインフルエンサー・マーケティングのイロハを解説します。第1回目は、本当にイロハの“イ”。「インフルエンサー・マーケティングって何?」からスタートです!

Q.そもそもインフルエンサー・マーケティングって何?
A.企業が個人と取り引きするBtoCtoCのコミュニケーション。でも、本質は既存のマーケティングと同じです。

 「インフルエンサー・マーケティングって難しそう」とか「なんだか怪しい」と思っている人たちは、そもそもインフルエンサーとは何者なのかを理解することから始めましょう。まずは、インフルエンサーをテレビや雑誌、ウェブサイト同様、1つのメディアと捉えてみてください。全てのメディアは人が集まるところで生まれ、人気が出ればさらに人を集めますよね。スポーツファンにはスポーツメディアがあり、ファッションが好きな人にはファッションメディアがあります。そして、例えばメーカーやブランドなどの企業はメディアを持つ出版社などにアプローチし、共に消費者を動かしてきました。これがいわゆるメディア・マーケティングです。そして今、インフルエンサーのSNSは1つのメディアになりました。そこで企業には、インフルエンサーにアプローチして共に消費者を動かすマーケティングが求められるようになったんです。これがインフルエンサー・マーケティングです。

 テレビや雑誌を使ったマーケティングが企業間のコミュニケーションに基づくもであるのに対して、インフルエンサー・マーケティングでは、企業は個人と取り引きすることになります。そしてインフルエンサーは、企業にとってアプローチしたいエンドユーザーでもあることがしばしばです。つまりメディア・マーケティングがBtoBtoCのコミュニケーションであるのに対して、インフルエンサー・マーケティングは企業から消費者でもある個人のインフルエンサー、さらに消費者というBtoCtoCのコミュニケーションということになります。後述するように考え方は何も変わりませんが、“食わず嫌い”の人は、エンドユーザーになり得る個人に自分たちが直接アプローチすることに不慣れゆえ、戸惑っているのだと思います。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。