良品計画は、中国・深圳に1月18日開業する世界初の「MUJIホテル」の概要を発表した。人口1400万人の深圳市にできる新しいショッピングモールの深業上城(UPPER HILLS)内に立地し、2、3階で営業する中国最大規模の「無印良品」(1726平方メートル)の店舗と合わせて、ブランドの世界観を訴求する。79ある客室のうち最も手ごろなタイプの26~28平方メートル(ベッドはダブル・ツイン)で950元~(約1万6150円~)、広いタイプの51~61平方メートルで(同ダブル)で2500元~(約4万2500円~)。
2階にレセプション、4~6階に5タイプの客室を配置する。心地よい眠りに導く間接照明、コルクが寝姿勢に合った最適な硬さを実現するマットレス、風合いのよいタオルなど、「無印良品」が培ってきた商品開発のノウハウを活用する。建物内の壁面や中庭は、中国の古い家屋の柱材や壁材、切れ端などの古材を再利用する。
施設内には、朝食からバータイムまで利用できるレストラン「MUJIダイナー」、約650冊の本を自由に閲覧できる24時間営業のライブラリー、小規模なスポーツジム、3部屋の貸会議室を完備する。
全体のコンセプトと客室内のデザインを「無印良品」が行い、運営は深業上城を運営するデベロッパーの深業グループの深業酒店管理有限公司が担う。
MUJIホテルは「アンチゴージャス、アンチチープ」をコンセプトに開発されたホテル業態。「無印良品」の店舗と連携することで、宿泊者にブランドの思想を体感させる。1号店の深圳を皮切りに、3月20日に北京、19年春に東京・銀座のオープンが予定されている。