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イケア創業者が91歳で死去、総資産4兆円以上の資産家としても有名

 イケア(IKEA)創業者のイングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)が27日、スウェーデン南部の自宅で死去した。91歳だった。

 ジャスパー・ブローディン(Jesper Brodin)=イケアグループ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「彼が残したものはこの先もずっと称賛されるだろう。“人々の生活をより良いものにしよう”という彼のビジョンはこれからもわれわれの指針となる」と話した。「イケア」ブランドの設計を担うインター・イケア・システムズのトルビョーン・ルーフ(Torbjorn Loof)最高経営責任者(CEO)も、「非常に悲しい出来事だ。彼が常にわれわれを支えてくれたことは決して忘れないだろう。絶対にあきらめず、常に高みを目指す姿勢はわれわれのお手本だった」とコメントした。

 カンプラードは1926年にスウェーデン南部で生まれた。7歳の時にマッチを安く仕入れて別の町で売れば利益を得られることに気付き、クリスマスツリーや文房具の販売を続けた。17歳で父親の資金を元にイケアを創業。文房具や時計などの販売を経て、家具の生産・販売という現在のスタイルに至った。80年代からアメリカなど世界中にマーケットを広げ、現在はフランチャイズも含めて49の地域に412の店舗を構えるまでに成長した。日本上陸は2006年。カンプラード自身は1988年に経営の現場から身を引き、シニア・アドバイザーという形で同社と関わってきた。カンプラードは資産家としても有名で、総資産は当時で300億ユーロ(約4兆円)以上といわれ、過去には世界の長者番付で10位以内にランクインしたこともあった。

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