百貨店大手5社の1月度の売上高(既存店ベース)は、6カ月連続で全社が前年同月の実績を上回った。三越伊勢丹が前年同月比1.3%増、高島屋が同0.5%増、大丸松坂屋百貨店が同2.0%増、そごう・西武が同1.7%増、阪急阪神百貨店が同4.3%増だった。大雪や寒波の影響があったものの、引き続き化粧品やジュエリー・時計などの高額品などが好調に推移。加えて、気温の低下から婦人・紳士では重衣料や防寒アイテムが動き、売り上げにつながった。
大丸松坂屋百貨店は、婦人・紳士ファッションの冬物定価商品がクリアランスセール以上に好調。阪急阪神百貨店も婦人ファッションを中心にクリアランスの集客を生かし、定価商品の売り上げが伸びた。そごう・西武は宝飾やラグジュアリーブランドなどに加え、紳士服がけん引した。
訪日客による免税売上高は、大丸松坂屋百貨店が同36%増、阪急阪神百貨店が同30%増、高島屋が同22.4%増と高い伸びが続いている。