日本メンズファッション協会が主催し、今年14回目を迎える「ベストデビュタント賞」に青木明子「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」デザイナーらが選ばれ、19日、ラフォーレミュージアム原宿で授賞セレモニーが行われた。同賞は新人クリエイター、アーティストの中から特に今年1年の活躍が顕著で、将来を期待される人物を各部門ごとに選出するもの。
選考委員長にクリエイティブ・ディレクターでビジュアルアーティストのタナカノリユキ、選考委員にヴァイオリニストの葉加瀬太郎、南馬越一義ビームス執行役員兼ビームス創造研究所所長兼シニアクリエイティブ・ディレクターらが名を連ねる。過去の受賞者にはギタリストの村治佳織、小説家の川上未映子らがいる。
ファッション部門を受賞した青木デザイナーは、「2004年に設立された歴史ある賞をいただき大変に光栄だ。今日はさまざまなジャンルの方と共に登壇させてもらったが、私自身もジャンルを越えてセッションしていきたい」と語った。
選考委員の南馬越ビームス執行役員は、青木デザイナーの選出について「『アキコアオキ』はシーズンを重ねるごとによくなっている。『ベストデビュタント賞』選出後に、『LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ』のセミファイナリストにも選ばれ、僕の目に間違いはなかったと感じた(笑)」とコメントし、会場を沸かせた。
ファッション部門以外では、グラフィック・アート部門を映像監督、アートディレクターのかとうみさと、空間デザイン・インテリア部門を建築家の増田信吾+大坪克亘、音楽部門をヴィオラとピアノの姉妹デュオ、MARIERIKAと尺八演奏家で作曲家の中村仁樹、特別部門をフリースタイル・バスケットボーラーのZiNEZが受賞した。