レブロン(REVLON)の2017年12月期決算は、売上高が前期比15.4%増の26億9370万ドル(約2801億円)の増収で、純損失は前期の2190万ドル(約22億円)から1億8320万ドル(約190億円)に膨らんだ。前期に1億5530万ドル(約161億円)だった営業利益は一転、2230万ドル(約23億円)の損失となった。
同社は損失の理由に、16年6月に買収した「エリザベス アーデン(ELIZABETH ARDEN)」の統合を含む再編費用7200万ドル(約74億円)がかさんだことを挙げた。この結果を受け、1月にファビアン・ガルシア(Fabian Garcia)前社長兼最高経営責任者は就任からわずか2年足らずで同職を退任。後任はまだ決まっていない。
部門別では、コンシューマー事業部の売上高が同7.3%減の12億8850万ドル(約1340億円)、エリザベス アーデン事業部が同115.8%増の9億5250万ドル(約990億円)、プロフェッショナル事業部が同9.3%減の4億3220万ドル(約449億円)だった。
マス市場で小売り事業が苦戦する中、「エリザベス アーデン」の買収は同社に新たな商機をもたらしたものの、期待していた以上のシナジー効果はすぐに得られず、当初1億9000万ドル(約197億円)と推定していた経費削減額は、6900万ドル(約71億円)に終わった。