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「ユニクロ」快調 ファストリ上期の営業利益30%増

 「ユニクロ(UNIQLO)」を展開するファーストリテイリングの2017年9月~18年2月決算(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比16.6%増の1兆1867億円、営業利益が同30.5%増の1704億円と大幅な増益になった。純利益は7.1%増の1041億円だった。会見で柳井正・会長兼社長は、「売り上げは数年で3兆円に到達する見通しだ。しかし、3兆円を達成した後は、今までの体制では通用しない。グローバルカンパニーとして、商品やサービスの差別化を進めながら世界で戦うことが重要だ」と話す。

 国内「ユニクロ」事業の売上収益は同8.5%増の4936億円、営業利益は同29.0%増の887億円だった。寒さで冬物商品が好調だったことから、値引きロスが減少した。ECは31.6%の増収で、売上構成比は7.5%へと上昇した。

 グレーターチャイナ、東南アジア、韓国を事業の柱としている海外「ユニクロ」事業では、売上収益は同29.2%増の5074億円、営業利益は同65.6%増の807億円と大幅な増益だった。全エリアで計画を上回る業績を達成した。特に北米、グレーターチャイナ、韓国で収益性が改善した。

 「ジーユー(GU)」事業では、防寒衣料のアイテム数が不足し、実需品の取り込みが少なかったことから既存店売上高はマイナスだったが、売上収益は同8.3%増の1058億円、営業利益は同23.3%増の91億円だった。グローバルブランド事業は、売上収益が同11.4%増の784億円、営業損益は56億円の赤字だった。「ヘルムートラング(HELMUT LANG)」の減損損失を計上した「セオリー(THEORY)」事業は営業利益が減益。既存店売上高がマイナスとなった「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」も赤字となった。

 上期の好調を受けて18年8月期の通期業績予想を上方修正した。売上収益は従来予想の2兆500億円から2兆1100億円、営業利益は2000億円から2250億円、純利益は1200億円から1300億円を見込む。

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