百貨店大手5社の5月度の売上高(既存店ベース)は、3社が前年実績を上回った。三越伊勢丹が前年同月比2.4%増、大丸松坂屋が同1.3%増、阪急阪神百貨店が同2.3%増だった。高島屋は同0.6%減、そごう・西武は同2.6%減だった。全体的に前年に比べ休日が1日少なかったことや、平均気温が低かったこともあり、夏物衣料の動きが鈍化。一方で、引き続き好調の免税売上高が、売り上げに影響した。
三越伊勢丹は盛夏物の動きが鈍かったが、基幹店と名古屋、札幌地区で高額品や化粧品の売り上げが好調に推移した。大丸松坂屋も化粧品やラグジュアリーブランド、高級時計などが訪日外国人客を中心に動いた。
免税売上高は、高島屋が同約60%増、大丸松坂屋が同58%増、高島屋が同18.2%増、そごう・西武が同約40%増だった。