ファッション

2人の日本人若手デザイナーを抜擢した英ブランド「レオン バラ」とは?

 英国を拠点にするメンズブランド「レオン バラ(LEON BARA)」は現在、24歳の市森天颯(はやて)と25歳の児島和也の日本人デュオがデザインを手掛けている。アフガニスタン出身のオマール・アフリーディ(Omar Afridi)が2015年にブランドを創業し、「日本のマーケットに進出したい」という狙いで、武蔵野美術大学を卒業した市森が1年前にデザイナーとして加わった。17年10月からはセント・マーチン美術大学の現役学生であり、「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」などでキャリアを積んだ児島も加わり、2019年春夏シーズンからは2人体制になった。

 また同シーズンから生産体制も見直し、英国内で日本人が運営する工場を使用している。ほとんどのアイテムを英国内で生産し、高い品質を維持しながら従来よりも価格帯を最大5割下げることに成功した。19年春夏シーズンは全17型で、価格帯はアウター約6万~7万円、パンツ約3万3000~3万7000円、シャツ約2万3000〜2万8000円、カットソー約1万3000~1万8000円など。地中海をテーマにし、リゾート地で着るバカンスウエアのようなリラックスした着心地や落ち着いたトーンの色使いが特徴だ。1940~50年代のクラシックなパターンと、動きやすさや通気性などを考慮したディテールを融合する。

 現在の卸先はイギリス、カナダ、韓国などで、創業者の念願である日本市場の取り扱いはまだ少ない。市森デザイナーは「『レオン バラ』のメーンターゲットは30代半ばの男性。クラシックをフレッシュな感覚で捉えながら、スタイリング次第で幅広い男性が着こなせるユーティリティーさを強みにしていきたい。19年春夏シーズンは価格帯も従来よりも下げることができたので、今後は日本や中国も含めた海外に拡販していきたい」と語る。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

アニメコラボ特集 ヒット連発の“制作秘話”に迫る

「WWDJAPAN」4月14日号は、「アニメIP」を特集します。一般法人法人 日本動画協会によると、2023年の日本のアニメ産業のグローバルにおける市場規模は前年比14.3%の3兆3465円となり、過去最高となりました。特に海外市場の成長が目覚ましく、前年比18.0%増の1兆7222億円とこれも過去最高を更新。日本市場を上回ったのは、コロナ禍の20年以来2度目のことでした。市場の盛り上がりは、東京…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。