資生堂は9月1日、世界88の国と地域で展開する「SHISEIDO」のメイクアップを全面リニューアルする。全130品種(用具6種含む)をそろえ、各国でも順次発売していく。また、女子フィギュアスケーターのアリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova)選手を「SHISEIDO メイクアップ」を中心としたグローバルアンバサダーに起用し、世界に向けた認知拡大に力を入れる。
資生堂は、2016年からスキンケアは日本、フレグランスは欧州、メイクアップとデジタルは米国でモノ作りを進めるセンター・オブ・エクセレンス(以下、COE)を推進しており、今回の新「SHISEIDO メイクアップ」は、ニューヨークを拠点とするメイクアップCOEが手掛けた第1弾商品となる。特徴は、スキンケアの先駆者として培ってきたテクスチャーにこだわったこと。目元や口元といった使用部位ごとのカテゴリーではなく、4つのテクスチャー(ジェル、デュウ、インク、パウダー)で分類する。また、スリムなデザインや漆のような赤のラインなど、パッケージにもこだわった。
魚谷雅彦・資生堂代表取締役執行役員CEOは「社名を冠した『SHISEIDO』は14~17年にスキンケアを強化し、売り上げ2000億円の規模が視野に入ってきた。目標を達成するためにメイクアップの刷新に期待する」と語った。また、「平昌五輪の素晴らしい演技を見て感激した。美しさと力強さで、ロシアを代表して金メダルを獲得した姿が、世界に認められる企業を目指す資生堂の使命と重なり、アンバサダーをお願いした」と、ザギトワ選手起用の理由を語った。
8月1日に開催した発表会にはザギトワ選手も登場し、「コーチが資生堂の愛用者で、以前から資生堂の化粧品を使っていた。アンバサダーの話を聞き、非常に光栄に思った」と就任する喜びを述べた。