ファッション

「ナイキ」の“LDNR”キャンペーンはアクティブウエアブランド「LNDR」の商標権を侵害 使用差し止めへ

 モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)やソフィア・リッチー(Sofia Richie)らを顧客に持つロンドン発のラグジュアリー・アクティブウエアブランド「LNDR」が、「ナイキ(NIKE)」を相手取った商標権訴訟に勝訴した。「ナイキ」からはコメントを得られなかった。「ナイキ」が判決を不服として控訴するかどうかも不明だ。

 「ナイキ」は、1月から展開していた広告キャンペーン“Nothing Beats a Londoner”の“Londoner(「ロンドンっ子」の意)”を短縮した“LDNR”という文字列をロゴとして使用していたが、これがアクティブウエアブランド「LNDR」の商標権を侵害すると英国の知的財産企業裁判所が判断した。「ナイキ」は“LDNR”という文字列を今後使用することができない。

 ジョアンナ・ターナー(Joanna Turner)LNDR共同創業者は、「『ナイキ』のキャンペーンは素早く拡散されていった。“LDNR”は『ナイキ』の商標である、もしくは2社の間でコラボレーションが展開されていると消費者が誤解してしまうと考えた」とコメント。また、巨大ブランドの「ナイキ」を相手に訴訟を起こすことは簡単な決断ではなかったこと、「LNDR」は「ナイキ」の商品だと消費者が誤解することで同社は深刻な損害を被るため、訴訟に踏み切ったことを付け加えた。

 裁判の過程で、「ナイキ」はキャンペーンの6カ月前から商標権に関する調査を行っていたこと、「LNDR」の商標について認識していたこと、認識していてもなお同キャンペーンを実行したことが明らかになった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京に広がる “成熟したエレガンス”と“リアルクローズの提案力” 2025-26年秋冬東コレ特集

3月31日発売の「WWDJAPAN」は、2025-26年秋冬の「楽天 ファッション ウィーク東京」特集です。今季の特徴は、デザイナーらがブランド設立当初の世界観を大きく前進させたこと。東京らしいパーソナルな視点でのモノ作りに加え、“エレガンス”を成熟させて幅広い層に刺さるクリエイションが際立ちました。同時に、よりリアルクローズを意識した提案も目立ち、今後に向けてのターニングポイントを予感させるシー…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。

バナーイメージ