「WWDジャパン」8月6日・13日合併号は、毎年恒例のデニム特集です。デニムの原料である綿の栽培や生地の生産には大量の水を使い、農業や紡績、織布の専用機械の燃料は大気汚染を伴います。さらに合成染料を使うデニムは、とかく糾弾の対象となりやすい存在です。そんな“嫌われ者”のデニムが、サステイナビリティーの追求に大きく舵を切ろうとしています。
特集には、サステイナビリティーへの意識が高く、デニムブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」とカプセルコレクションも発表する俳優・アーティストのジェイデン・スミス(Jaden Smith)が登場。他にも“ドクターデニム”ことデニムプロデューサーの本澤裕治さんにサステイナブルなデニムについて聞いたり、世界に誇るジャパンデニムの産地、岡山~広島エリアを訪れ、最新のエコ・コンシャスな設備を取材します。
ニュース面では、世界最大の時計・宝飾見本市バーゼルワールドに出展しないことを表明したスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)を取り上げます。バーゼルワールドには最盛期で1500以上のブランドが出展していましたが、高騰する出展料などから2014年以降は参加を取りやめるブランドが続出。今年の出展ブランド数は約650で、スウォッチ グループの撤退により存続の危機を迎えています。
エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)最高経営責任者が語るドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)絶好調の理由も必読。さらにPOGGYこと、小木基史「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」ディレクターが、独立について初めて口を開きます。
新連載「ファッションロー相談所」もスタートします。弁護士など法律のスペシャリストが、デザインの“パクリ”問題をはじめとする商標権の侵害など、「すぐそばにある。だけどよく分からない」法律問題を解決します。ファッション業界人物列伝は遠山正道スマイルズ社長編の最終回。巻末のファッションパトロールでは、国内外のデザイナーの夏休みにフォーカスします。