そごう横浜店は8月17日、今年3月から段階的に行っていた1階のビューティフロアをグランドオープンした。市場では、セルフ型の店舗が支持を集める中、百貨店化粧品フロアに求められるコンサルテーションサービスを強化した。加えて、フロアの中央には“美と食”をテーマにしたフードショップの出店スペースを設け、トータルビューティを提案する。
新たな試みとして、食の視点から“美と健康”にまつわる情報を発信するスペース“メゾンポート(MAISON PORT)”を開設。第1弾として、砂糖やミルクを使わないヴィーガンスイーツが注目を集める、バナナソフトクリーム店「バナン」を期間限定オープン。あえて座席を設けず、フロア内で食べ歩きしながらショッピングを楽しめる、従来の百貨店ビューティフロアにはなかった新体験を提供する。
また、4人のビューティフロア専任のスタッフが常駐する「ビューティーインフォメーション」を設置。ブランドを横断した製品案内や、ビューティに関するサービスの紹介、6月にリニューアルオープンしている肌診断やフェイシャルケアサービスの「ソゴウキレイ ステーション」の予約受け付けを行う。
ビューティスタイリストが取り扱いアイテムの中からアイテム選びとメイク方法を提案する「メイクアップステーション」には、さまざまなブランドの製品を自由に試せるメイクアップバーに、ネイルとリップのカテゴリーを追加した。5人のスタイリストが常駐し、ポイントメイクカウンセリング(約30分、要予約)、フルメイクアドバイス(約60分、同)を無料で行う他、今秋にはデジタルミラーを活用したハウツー動画撮影付きのメイクアドバイスも導入する。
17日にオープンした新規ブランドは、横浜地区初登場となるコスメブランド「ダズショップ(DAZZSHOP)」、リニューアルブランドは「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「ランコム(LANCOME)」「ゲラン(GUERLAIN)」「ディプティック(DIPTYQUE)」。
改装を始めてからは10代、20代の来店客も増えているという。グランドオープンで新たなビューティ体験を提供し新客獲得を狙い、改装後(2019年度)の化粧品フロアの売り上げは、17年度比30%増の約84億円を目指す。