オンワード樫山は14日、ファミリー向けの新業態「フィールド ドリーム(FIELD DREAM)」をイオンモールの幕張新都心店(千葉)といわき小名浜店(福島)にオープンした。今年中に11店舗体制にする予定で、9月19日にイオンモールの鶴見緑地店(大阪)、21日に京都桂川店、28日に羽生店(埼玉)と広島祇園店、10月19日に各務原店(岐阜)、24日にナゴヤドーム前店、26日に福岡店、11月9日に津南店(三重)、11月上旬にサントムーン柿田川店(静岡)に続々と開く。9月14日には公式オンラインストアとスマートフォン用のアプリも立ち上げた。
1号店のイオンモール幕張新都心店は店舗面積330平方メートルの広々とした空間で、ウッド調のナチュラルな内装はリン(LIN)が手掛けた。中央のイベントスペースとベンチを囲んで、アウターやトップス、ボトムス、キッズなどアイテムの種類別の8部屋、タッチ操作ができるデジタルサイネージを4台設けている。サイネージは当日の天気や気温を表示し、操作する人に合わせてオススメアイテムを紹介する他、子どもが楽しめるコンテンツを導入している。
「フィールド ドリーム」が目指すのは地域密着型店舗だ。イオンモール幕張新都心店では限定アイテムとして“MAKUHARI”のロゴを入れたスエットやパーカ、トートバッグを用意。順次開店する店舗でも地元名を載せたウエアをそろえるという。家族で楽しめるイベントも計画し、オープン直後はシルクスクリーンプリントのワークショップ、カスタムデニムの受注などのイベントを開催する。
田口裕介クリエイティブチーフ デザイナーは「従来のアパレルショップでの買い物をする際は、メンズとウィメンズが分かれているが、『フィールド ドリーム』では一緒に買い物が楽しめるようにアイテム切りでの集積にしている。商品はメンズやウィメンズ、キッズで多く共通素材を使用し、リンクコーディネートを楽しむことができるデザインになっている。また他店舗との差別化としてイベントを充実させ、お客さまに“『フィールド ドリーム』で面白いことをやっている”と集まっていただけるような場所にしていきたい」と話す。
「フィールド ドリーム」はメンズとウィメンズのファッションブランドとしてスタートし、2016年春夏に休止。今秋、SC(ショッピングセンター)向けの新業態としてリブランディングした。ターゲットは20代後半~40代のニューファミリーで、個人、コミュニティー、家族、仲間を大切にする“ココカナ世代”。中心価格帯はアウターが7900円、トップスが3900円、ボトムスが5900円、雑貨が2900円など。将来的にはリサイクル素材を積極的に活用し、サステイナブルなモノ作りを視野に入れる。19年度に25店舗体制を目指す。